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Yujin
APPLE SEED
Active Motion Model
今回はユージンの300円ガチャのフィギュア、
「アップルシード」です。

1985年2月、当時まだあまり例のない「書き下ろし単行本コミック」というかたちで刊行され、
扱うメカ(ハード)とその扱い方(ソフト)、装備の仕方からそれらが使用される軍事作戦の詳細にいたるまで、
それまでにない緻密な描写で描き切り、「なんか適当にそれっぽく」で済まされていたメカ系コミック界に、
後戻りのできない多大な影響を及ぼしたコミック、それが「アップルシード」です。
検証したわけではないですが、その当時にマンガを読んでいたわたしの体感からすると、
メカ系コミックは「アップルシード」前と「アップルシード」後で、だいぶ様変わりしたように思います。
著者は士郎正宗。ほかの代表作に、映画にもなった「攻殻機動隊」、
OVAで少女隊が主題歌「チェリームーンで躍らせて」を歌った「ドミニオン」などがあります。

かくいう私も当時、2巻が読めるなら悪魔に魂を売り渡してもいいと思ってたほど、
激ハマリしたひとりでした。
描くもんはキャラでもメカでも、何でもこれの影響受けてたしね…。
そういう人は多いのではないでしょうか。

…とまあ、とりあえず基本的なことの説明。
30代以上のマンガ好きなら常識のことでも、若い人は知らないってことがけっこうあるみたいなんで。


さて、今年のGWあけあたりのことですが、「キャシャーン」や「世界の中心で愛をさけぶ」などの邦画に隠れて、
ひっそりとこの「アップルシード」の劇場版アニメが公開されました。

この劇場版、モーションキャプチャーで、役者の演技や声優のセリフ読みのときの表情までも読み込み、
それを元にキャラクターをアニメートするという手法で描かれた、フルCGのアニメーション映画です。
これによってアニメキャラっぽくない自然な動きを、アニメーションに取り入れることができました。
最初は多少違和感を覚えますが、例えるならジブリの「おじゃまんが山田君」の、億単位の金をかけた
あの水彩画のようなタッチのアニメだって、すぐに見慣れてど〜ってことなくなってしまうのと同じく、
「アップルシード」のモーションキャプチャーによるキャラの生っぽい動きも
もともと見慣れた「人間の動き」だけにすぐに慣れてしまい、フツーに気にならなくなってしまいます。

慣れてしまえば、 手描きなら職人レベルのアニメーターでもえらい手間と時間のかかりそうな作画を、
サラッと描けてしまえるモーションキャプチャーの利点が目立ってきます。
例えばデュナンが父親の形見のカスタムガバをチェックするため、慣れた手つきで(重要)、
マガジンを出しスライドを引きチャンバーを確認しセイフティをかける、
そのあいだ銃の向きは常にかわるという、複雑な動作の連続のシーンが地味ながら圧巻です。

またフルCGなだけに、ランドメイトをはじめとする複雑なフォルムを持つ士郎メカが、
歪むこともなく精密かつ完璧に描かれ動かされるという、いままで見れそうで見れなかった
至福の映像もてんこもりなのです。

この劇場映画の予告編、「イノセンス」上映時にもさんざんかかってたんですが、
内容はただデュナンの格闘シーンだけで、メカは満足に出てきません。
デュナンは原作のどの時期とも顔が違いますし、アクションはすごいけど
でもアニメゆえにそれも当たり前に見えて度肝を抜かれるということもなく、
ファンでも「へぇ」ですしてしまうアピール度の低さでした。
これなら、ランドメイトや多脚砲台などのメカアクションをもっと前面に出し、
あいだにオリュンポスの全景なんかを挟んだりしたインパクトのある予告編なら、
原作ファンをもっと劇場に呼び込めたのではないかと思いました。
アップルシードの魅力は、端的にいえば緻密なメカ描写や社会描写にあるのであって、
「デュナン萌え〜!動いてるデュナンが見たい!」というファンは少ないと思うのよん。
「戦いが終わったら、母になりたい」というコピーもファンを引かせる要因だったし。
プロモ間違ってたと思います。

…テキストばかりで失礼。
気を取りなおしまして、
今回ご紹介のユージンのカプセルフィギュアは、
この劇場版「アップルシード」のキャラクターを立体化したものです。
このフィギュア、ポーズが固定されているものではなく、ボールジョイントや関節を多用し、
自由なポーズが取れる、ミクロマンのようなフィギュアになっており、飾るだけでなく、
フニフニいじって遊べる大変楽しいものになっております。
大きさもミクロマンよりちょっと大きめ、デュナンが10センチ、ブリアレオスが11センチくらいです。


                     ■ デュナン・ナッツ ■

劇場版のデュナンは、力強い目が非常に印象的なキャラだったので、
それにあわせて目をリペイントしています。(アイラインを描きなおし、まゆげを濃くしただけですが)

リペイント前の、元の顔
 
 ご覧のとおり
 目にまったく力が感じられません。
 実際のヘッドはこのくらいの小ささなので、
 
 細かいところまで描ききれないのは
 いたしかたないですが。

 あと、肩のアーマーが外れやすかったので、
 改造を少々。
 アーマー内部を削ってくぼみを深くし、
 また、中のボールジョイントの前後にピンバイスで穴をあけ、
 その穴に短くカットした針金を差し込み、瞬間接着剤で固定、
 飛び出た部分が肩アーマーの内側に引っかかって、
 外れにくくなるようにしました。

 …関係ないですが、
 なんかかっこいいですね、このアングル。
 

     

あとガニマタ気味だったので、いにしえのSAJボディ改造のごとく、
股の内側を少々削って、かかとがそろえられるようにしました。

申し分ない可動もさることながら、
スポーツ選手のように均整が取れた、
デュナンらしいプロポーションに造形されている、
良いフィギュアなのがわかります。

ヒザは二重関節。

手首を交換することで、付属の銃を構えさせることもできます。


関節はゆるくなく硬くなく、バランスさえ取れれば片足立ちもできます。
欲をいえば、足の裏の穴に突起を差し込んで強制的に立たせられるような
専用スタンドが欲しかったかも。ポーズをつけて飾るには、そういうのも必要です。
少しの振動で必ずコケますから。
まぁ、スタンドなんか簡単なので勝手に作ればいいんですけど。
(となりにたまたま写りこんだフィギュアは、このコーナーとは関係ありません)

 
              ランドメイト装着

ランドメイトとは、操縦者の動きをトレスして動くパワードスーツのことです。
背中のキャタピラで地面を走行したりします。嘘です。


                     ■ ブリアレオス ヘカトンケイレス ■

いわゆるブリちゃん。戦闘サイボーグでデュナンの恋人です。
劇場映画では原作と立ち位置が違い、そこが賛否両論であるところ。
あとなぜか、カプセルに入っている紙には、ブリアレオス・ヘカトンケイル(Briareos Hekatonchire)とか
書いてありますが、彼の名前はブリアレオス・ヘカトンケイレス(Hecatombcales)です。
…映画では名前が違うのかな。
でも、百歩譲ってヘカトンケイルだったとしても、その正しい綴りはHecatoncheireだしなぁ。

フィギュアは無改造。全高11センチとなにぶん小さいフィギュアなので造形の精度は落ちますが、
全体的にバランスの取れたプロポーションといい、立体感のあるハンサムなフェイスといい、
20センチクラスの大きめアクションフィギュアよりも、これのほうがかっこよいと思います。

背景は工事現場ですが、なにげに昔のOVA版あっぷるしーどの特典映像 実写版アップルシ−ドprelude filmを
思い起こします。(あちらは廃工場でしたが)
当時買ったB-club刊「アップルシード読本」によると、
あのブリアレオスヘッドの造形は品田冬樹で、演出・構成(監督?)は赤井孝美。
スタッフロールにはないけど助監督的立場として山賀博之も参加していたとのこと。
ときに西暦1988年。まだガイナックスが「トップをねらえ」を世に出す前のことでありました。

デュナンと大きさ比較。
ブリちゃん、設定より弱冠小さい気がします。
デュナンの頭はブリアレオスの胸の下
あたりのはず。

デュナンが抱えているのは
ブリアレオス付属のライフル。
対サイボーグライフルなのかな。
とにかく大型。
硬質樹脂製で、2分割されてカプセルに
入っているため、カプセルフィギュアにありがちな
なんだか悲しい湾曲銃身のライフルに
なる心配はありません。



ブリアレオスはヒザだけでなくヒジも二重関節で、そのうえ大きい分構造もしっかりしているので、
デュナンよりもさらに動かしやすいです。足が大きいので安定感もあるし。
このようなポーズも思いのままです。
(となりにたまたま写りこんだフィギュアは、このコーナーとは関係ありません)


このフィギュア、スケールが1/16〜17?くらいらしく、
デュナンはなんとかこの1/18スケールのミニカーに乗せられます。ブリちゃんは無理。


                    ■ プリス と クドー ■

バイクにまたがっているのがプリス、後がクドーです。
ヘッドと手が違うだけでボディは共通の、量産型な2人。
クドーもプリスも、原作の登場人物に同じ名前の人がいますけど、ともに無関係かと。
特に原作のプリスは、カート・ラッセル似の左目眼帯の白人ですし。
バイクはMaisto社製1/18DUCATI MONSTER900。


ブリアレオスと同様、ひじも二重関節。安定感もよいです。
こんなポーズでも一発で立ちました。
プリスは「あぁん?」とでも言いたげなバッドボーイズな表情がよいです。
このフィギュアはお気に入りなのですが、問題なのはこのプリスが映画のどこに出ていたのかよくわからないこと。
たぶん”あのへん”なんだろうけど…。パンフのcastにもプリスの名前はないし。(笑)
セリフなかったのかな。
クドーは極度ののっぺりフェイスでしたので、目の周りにシャドウを入れるなど、
少々修正を入れています。
(くどいようですが、となりにたまたま写りこんだフィギュアは、このコーナーとは関係ありません)

                    ■ デュナン ナッツ(インナースーツ) ■

このシリーズで唯一、無可動のフィギュアです。
カプセルフィギュアが無可動なのは当たり前なのに、 これが出るとなんだか損した感じに。(笑)
白キュアがノーマル、黒キュアがシークレットVer.。
黒キュアは、シークレットなのにショップではプリスの1/3程の値段で投げ売りされている人気のなさです。
なんか赤ティガーみたいっすね。(ぉ

造形は悪くないんですが、やっぱり損な感じなのと、顔が全然デュナンじゃないのがイタイところ。
顔が可動版デュナンとも違うのは謎です。共通にすればいいのに。
可動フィギュアとこれは、工場が違うのかもしれませんね。


けだるげな表情といい、大きめの胸といい、デュナンとは異なります。(笑)

大胸筋・三角筋・上腕二頭筋などがしっかり造形されていたら、
美少女フィギュアの範疇からきっぱり外れるにしても、
もうちょっとデュナンぽくなった気がします。
それか、このボディならいっそヒトミをモチーフにしたほうがよかったのでは。



まぁでも、脚キレイですよね。(笑)


                   ■ デュナン と ブリアレオス ■

映画もあっさりと終わってしまったので、
このアップルシード可動フィギュアのこれ以上の展開はないのでしょうが、
もし第2弾があるとすれば、ガーシム、ブリちゃん第二形態、
ファング・ブラックボーン・ベリルA10Fさん、ソーカクちゃんあたりをフィーチャーしてほしいものです。
シークレットでM-66 F6・402とか。(笑) 作品は違うけど、可動デュナンのパーツ分割パターンを見ていると
どうしてもM-66を思い出してしまいます。まんますぎる。
あとどこかで、これと同スケールのギュゲスDのアクションフィギュア、出してくれないかなぁ。
デュナンのフィギュアよりもよほど売れると思うんだけど。



そうそう、前半で劇場版「アップルシード」のことをいろいろ書きましたが、
わたくし、ひとことも”面白かった”と 書いてませんのでそこのところはご注意を。(笑)
映像は私的にはとても良く、DVDが出たら買うつもりでいるほどなんですけど、
お話のほうは「よくここまでまとめたなぁ」という点で努力賞。
つまらなくはないけど引き込まれもしない、といったところです。
まあ、昔あったOVAに比べれば1億万倍以上マシですので、
あれがトラウマになっててこの映画のスルーした人は、
ビデオレンタル店に配備されたおりに一度ご覧になることをオススメします。



2004年6月14日 22:50:41
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