オーラバトラーコレクション
バンダイ オーラバトラーコレクション 全6種  
今回はバンダイのブラインドボックスフィギュア、オーラバトラーコレクションです。
原型製作は最近ガオガイガー関係などでいろいろ大活躍中のシーエムズコーポレーション
このオーラバトラーコレクション、ブラインドボックス仕様で1個600円というちょっと手を出しづらい
アイテムですが、6個入りアソートを買えばほぼ全種そろうことになっているので一安心です。
大きさはガシャのフィギュア並ながら、どのオーラバトラーもかっこよく造形されており、
そういった面での満足感は高いシリーズです。


同時期に発売の同じバンダイのガシャフィギュア「ダンバイン 赤い嵐の女王編」
のビランビー200円(左)と、当シリーズのビランビー600円。値段は3倍するものの、
それ以上のクオリティの差を感じずにはいられません。

ただネ……、
箱の裏を見ると、トッド用ダンバインの左腕の写真に可動方向に矢印の絵を入れ
「関節が可動します」という、これがめっちゃ可動するフィギュアであるかのような説明があるのです。
…たしかに図解されている左腕はよく動くのですが、それに反して両脚などはほぼ固定されたもので、
トータルではとても任意のポーズを取れる仕組みにはなっていません。なんか騙された気分。
これでは説明書きのせいでかえって悪印象なので、もうちょっと書き方に配慮がいると思いました。
また、動く関節は押しなべてユルユルだったり、逆にきつくて動かせなかったり、
また羽やオーラコンバータなどのパーツはフィギュアが倒れただけでバラバラになる
浅い刺し込みで、撮影時に何度も組み建て直すことになりました。
(加えてオーラバトラーは重心が後ろにあるので倒れやすい)

なんかパーツ差し込み部や取ってつけたような可動部分が不完全で、
せっかくのよい造形が”商品化”の段階で台無しな感じです。もったいない〜。


ダーナ・オシー

抱いていた印象と激しく違うダーナ・オシー。普通にかっこええ。この嬉しいギャップはまるでS.I.C.龍騎のようです。アニメ放送当時、これが出てきたときに「ダンバイン」見るのやめようかと思ったほどでしたのに。(笑)
そして、そんな妙な物体に乗っているマーベルという女は怪しい、親分のニーってのも実は悪者なんじゃないのか、とかかんぐったり。



森に潜むダーナ・オシー。異形ゆえのリアリティのようなものを、この造形から感じます。


ドラムロ 一般兵用(左)
ドラムロ トッド用(右)

やられ役オーラバトラー。
以前スパロボに出てきたときは、序盤だったこともあってなにげに強敵で、苦戦して悔しかったのが印象的。
ドラムロのくせに!

一応、青いトッド用がシークレット。
両肩が回るくらいのほぼ固定フィギュアのドラムロさんたちです。脚が動かず、重心が後ろにあるため、立たせるのに一苦労です。


地上でもやられ役の座は誰にも譲らないゼ!と張り切るベテランやられ役俳優ドラムロさん。
「こうね、やられた瞬間の苦しみの表情とポーズ、ここが我々やられ役の見せ所なわけだ。
 ヤラレター…、ってね。」(笑)と仕事のやりがいを語る。


待ってろ母ちゃん、オレぁ一旗上げてやるぜ、と張り切るトッドさん。
ドラムロに映る木漏れ日などは、木の画像を覆い焼きレイヤーでドラムロの上に重ね、変形フィルタで
ドラムロの曲面に沿って丸くしたりしたもの。思いつきで試してみたけれど、割りと使えそうです。


ビランビー
ダンバインの次に出てきたオーラバトラー。半漁人っぽい顔のせいで損してますが、こいつはこいつで、シンプルで結構かっこいいオーラバトラーですよね。
今シリ−ズのお気に入りです。あとでもう一回出てきます。





地上の山の上を飛ぶビランビーズ。合成かなりイマイチ。
ところで、画面中央の森に中にある黒いの、なんでしょうねぇ。

デジカメ画像未縮小の、問題の部分。
撮影は内房の鋸山の展望台から下界を見をろして、なんですが、
 …なにこれ。


ダンバイン (トッド用)
ティターンズカラーのダンバインです。カラーはこちらが好みで、こっちが主役メカだったらよかったのにと放映当初から私はずっと思ってました。

美しくてかっこよい造形が最高ですね。
上半身は左右のヒジが可動するほか、パーツ接合部が回転するためそこそこの自由度があります。しかしながら下半身は反して両膝固定、股関節はボールジョイントのような接合ながら、隙間がないために軸を中心にした回転しかしません。
なんかもぅ。


いかん、上と同じポーズだった。トッド用ダンバインは上半身はわりと動くので、
もうちょっと色んなポーズがとれます。決まるポーズはそうはないんですけど。


ダンバイン (ショウ用)
前期主役メカですよ。

スパロボなんかだと、出てきて早々にビルバインに主人公乗機の座を押っ取られて二軍落ちする、悲しいオーラバトラーです。スポンサーであるメーカーに、そのデザインの魅力的を理解されず、ダンバイン”みたいなもの”のおもちゃばかり出された点でも悲劇的。ファンとメーカーの意識の差が如実に現れたキャラクターの先駆けだった気がします。
ショウ用はトッド用と逆に、こちらは下半身がよく動くものの、上半身は手首・二の腕・肩が回転しヒジは無可動という仕様です。





東京上空のダンバイン。あのあたりで初めてわたしはこのアニメが面白そうだと感じました。(遅

ダンバインはちゃんと第1話から見てたんですけど、出てくる連中の誰にも感情移入ができなくて、それらが織り成す物語にも興味がもてず、それらが住む異世界の話がどうなろうと関心も持てず、またどうしても「ドレイクが悪だ」という理由がわからず、彼に反旗を翻すニーに加担するショウの行動原理もわからず、さりとて見ることをやめる気にもなれず(当時は見られるアニメが少なかったのだ)、結局内容を理解しようとする努力をさらりと放棄して、私にとっての「聖戦士ダンバイン」はオーラバトラーとチャム・ファウを見て萌えるための番組と相成ったのでした。

今思えば、登場人物のほとんどが己の願望をただ成就するためだけに行動していて、その行動に善か悪かという価値観はあまり介在していなかった気がします。「悪しきオーラ力が云々」というセリフが随時登場するのでてっきり”善か悪か”で切り分けられるのかと思っていたのですが、そうではなかったわけです。
その後に起きたバブル経済のときには、なんかみんなその「悪しきオーラ力」のようなものを纏い己の願望をただ成就するためだけに行動していた気がしますが、それを”善か悪か”とはおいそれと切り分けられないのと同じですね。そういったことを描きたかったのかなぁ。

ということで、実のところ私はこの「ダンバイン」という作品は、面白いと思って見てはいませんでした。
オーラバトラーとチャム萌え中心。
そういう下地があり、且つ、たしかこの時期あたりに「MS少女」なるものを見て、その影響から下の画像のような絵をいくつも描くという「聖戦士ダンバイン」の楽しみ方が、わたしの中で出来上がりました。






ハイ、あきれない、あきれない。


 

当時はイラストでしたが、最近はこういった手段で再現のオーラバトラー少女。
素体のフィギュアはセガのプライズの水着アスカさん2004です。
接合部に違和感が残っているので、フィギュアの立体感をもっと考慮したパーツごとの撮影とマスク切りなど
更なる精進が必要なところ。

なんつーか、萌え中心のアニメの鑑賞姿勢も、やってることも、わたしゃ当時と何も変わってないんだなあと
今回とっても思ったり…。

2004年11月3日 12:58:41
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