R.O.D
   THE TVその1
今回は「R.O.D THE TV」のフィギュアです。
「R.O.D THE TV」は2003年9月から放映された全26話のテレビアニメで、
2002年〜2003年に発売されたOVA「R.O.D -READ OR DIE-」(全3話)の続編にあたる作品です。
「R.O.D THE TV」はフジテレビで放映されていましたが、フジ独自の都合で20話で打ち切られてしまい、
主人公3姉妹の内2人が死亡して残された三女が親友のもとに助けを求めに行くものの、
その親友は敵の記憶操作により三女のことを忘れており、
「あなた…誰?」といわれて呆然とするという超鬱なところで終わってしまった、恐るべきアニメです。

もっとも私は、この夏に放映された「かみちゅ!」を見て気に入り、
過去にさかのぼって同監督・同脚本のこの「R.O.D THE TV」を見てさらにハマったくちなので、
幸いにも鬱展開を乗り越えて燃えるクライマックスまで、DVDなどによって
ストレスなく一気に全話見ることができたわけですが。


で、”はまったアニメのフィギュアが欲しくなる”という最近の私の傾向から、
「R.O.D THE TV」のフィギュアを探したのですが、放送当時ならともかく、
ちょっと前のフィギュアとなるとなかなか売っておりません。
YujinのSRDXはミー姉マー姉はあちこちでよく売れ残っているものの、
値段の割りに出来がイマイチなんでスルー。これのアニタはどこにも売ってませんし。
そんなおりの11月30日、Yujinから「R.O.D THE TV」トレーディングフィギュアが
発売されることとなり、喜び勇んで発売を心待ちにしていたのですが、が、
これがなかなか曲者でして。


Yujin TFC「R.O.D THE TV」 全10種 (後ろの大きなマギーのみ、やまと製フィギュア)

全10種で各600円ながら、過去に発売されたガシャの「R.O.D THE TV」と造形はさほど変わらず、
(多少具が多いのと、塗装にエアブラシを使って仕上げている違いがあるくらい)
しかも箱で10個買うとそのうち2個がクリアタイプという、割高感のある内容で、
秋葉でもあまり見かけず、コトブキヤとイエローサブマリンで少量確認したのみで、
たいがいのアイテムが入荷するハビコロやアソビットでも見かけませんでした。

ちなみに私は、コトブキヤで箱買いしたところ「ねねね」と「3姉妹」がクリアータイプで、
これをイエサブで個別買いして補完、コンプしました。7600円ですんだです。
やっぱり、箱買いして全種コンプ+数種類ダブリという手堅い構成が、
安心して買い求められる方向性だと思うですなぁ。
種類が多いのは、それはそれで嬉しいんですけども…。

全10種ということで、今回と次回の2回にわけてこのTFC「R.O.D THE TV」のデジラマを
ご紹介します。
同時にキャラ紹介もしていく都合上、例えば読子がTVにも出てくるとか、ナンシーさんに妹がいるとか、
未見の人にとっては多少ネタバレもありますが、まあしょうがないので気にしないでください。(ぉ


マギー・ムイ(マー姉)
3姉妹の次女で紙の傀儡使い。次女っていうくらいで、ええ、マギーちゃんはこれでも女の人なんです。
本が大好きビブリオマニア。本がないと「むひょ…むひょ…」と泣きます。
(R.O.Dの主人公連中は程度の差こそあれたいがい本好き)
ボーイッシュで、身長が180以上あるらしいノッポさんですが、私は登場人物中で一番可愛いキャラだと思います。

やまと製フィギュアで、ほかにミシェールもありますが、アニタはまだ発売されてない模様。
去る11月30日に閉店となった秋葉のGoodman(お世話になりました)の片隅にあったのを購入。



紙を硬質化させて弾丸をはじき、紙で物を切り裂き、紙の傀儡で空を飛ぶ、「紙使い」。
この紙使いたちの活躍を描いた「R.O.D THE TV」ですが、とにかく紙が画面中を飛び回るので、
作画が大変そうです。というか本当に大変らしい。
本にからんだ話なので壁が全部本棚とか、床が全部本の山みたいな背景も多く、それを描くのも大変らしいです。

Yujin TFC「R.O.D THE TV」マギー・ムイ 

ここからはYujinの小さめのフィギュアです。
これは先日発売のTFCのマギー。
スーツ姿なんでもう男にしか見えませんが。
多分、2話「ダメ人間どもあつまれ」における
甘くて酸っぱい篭絡作戦のときの服だと思います。
袖口からでているのはお餅ではなく紙。

首と腰がボールジョイントで、わりと自由に動きます。
首はゆるすぎて位置が固定できないのが難点ですが。

一応、本編にあわせた絵ということで。
第2話では、ゴミ収集車を傀儡を使って追いかけるシーンくらいしか紙を使うシーンがないので、
こんな感じで…。

いや、次に紹介するナンシーさんとポーズが同じなんで、まんま走っているアクションに見立てると、
かぶっちゃうんですよね。

Yujin TFC「R.O.D THE TV」ナンシー・幕張 姉&妹

ヘッドチェンジによる、姉と妹のコンパチフィギュアです。
銃を持った手、持ってない手が左右ともあるので、そこそこバリエーションをもたせられます。
マギーちゃんとほとんど同じポーズなのはどうかと思うのですが、
グラマラスなボディと魅惑の腰のひねり具合がマギーちゃんにない魅力をかもし出しています。

と・こ・ろ・で、
箱絵の表を見ると、左が妹、右が姉というような表記になってるんですけど、
これ逆ですわな。ピアスしているのが姉、してないのが妹です。
本編よくみれ!


こちら姉。

ナンシーさんはあらゆる物をすり抜けることができる特殊能力を持った「壁ぬけ女」。
また銃で撃たれても、弾丸をすり抜けさせることで無傷ですみます。
気を抜くと、食べたものがお腹から出てきたりするかもしれません。(嘘)
壁の中にワープしてロストする危険もなくて安心。
持っているものや、着ているものも一緒にすり抜けられるので、
SRIの牧史郎もビックリです。

倉田英之の小説によると、壁抜け中は呼吸ができないので苦しいとのこと。
OVA版での勝敗を決めたのはそのへんの経験値の違いかも知れませんね。

上のマギーちゃんとナンシーさんの画像では、
体のよく動く部分にモーションによるブレをかけて、すばやい動きを表現しています。
手とか、足とか、

胸とか。(笑)

Yujin TFC「R.O.D THE TV」読子・リードマン & Yujin SR「R.O.D THE TV」菫川ねねね
 
恋人の形見のごついメガネをかけ、同じ服を何着も着まわして常に同じ格好。
着ているコートのポケットには本がいっぱい、持ち歩いているカートにも本がいっぱい、
住んでいる神保町のビルはエレベーターの中まで全フロア買い込んだ本がぎっしり、という、
全身ビブリオマニア。その正体は大英図書館特殊工作部に籍を置く伝説の紙使い、「ザ・ペーパー」。
OVA版の主人公で、TV版では後半から登場してダブルライダー状態になります。
CVの三浦理恵子さんのかわいい声もあいまって、非常に魅力的なキャラクターになっております。

フィギュアはカートつきで、コートが着脱可能。
メガネを取った前髪パーツなどを、読子に安易に付けなかったYujinの英断は賞賛されるべきでしょう。
右は以前発売されたカプセルトイ版のSR菫川ねねね先生。
ショップで購入したんですが、メガネついてなかったです。


物語の中では地下にトト・ブックスがあるということになっている、神田古書センター前。
本に夢中な読子は目線さえくれませんが、正面を向いた顔は画面左のポスターにあります。

神保町の古書店は店頭の本を日光から守るために、一日中日があたらない靖国通りの南側に店を開いています。
神田古書センター店頭もご覧の通り、日陰。
こういう場所にあわせるための、フィギュア撮影時のライティングは難しいです。
デジラマの出来もイマイチ。

これは物語中の神保町の書店街に貼られている、
読子のポスターをフィギュアで再現してみたもの。
OVA版ではネクタイ、TV版ではリボンタイをしている読子ですが、
ポスターはOVA版の物語内で作られたものなので、
本当はこれもネクタイでなければいけません。
上の画像では表情を含め、そのへんも修正してあります。
Yujin TFC「R.O.D THE TV」菱石久美(ひしいしひさみ)&SRアニタ・キング SRマギー・ムイ

ひしいしひさみ、読みにくい名前ですな。通称ひさちゃん。またの名をストロングまゆげ。
顔を写そうとするとどうしてもパンツ全開なポーズなので、見えまくりご容赦願いたいです。
ひさちゃんは、アニタの中学校のお友達で、人並みに本好きな普通のお嬢さん。
転校してきたアニタのことが大好きなようです。在学中に作家デビューするのはまた後のお話。

フィギュアには、おたまじゃくしとカエルくんのクッション、というかオブジェ付属。
200円ガシャサイズのフィギュアにこれが付いて600円になるあたり、納得行かない割高感があるものの、
ひさちゃんフィギュア化はうれしいことです。

右はSRのアニタとマギー。造形はTFCとあまり変わりませんが、
塗装はベタ塗りでこちらのほうが工程が少なくなっています。
TFCひさちゃんが読書ポーズなので、SRのこの2体とあわせてみました。
ひさちゃんもマギーも、体育座りで読書って、これ体勢としてつらい気がするんですけどね。


重なる影の処理が地味に難しい、陽だまりの一枚。
そのほかガラスに写る影とか、障子の影とか、作り始めてみたら面倒この上ないデジラマでした。
障子が2枚重なっているので、マギーの障子の影は本当はこうはっきりとは出ないのですが、
それっぽさ優先ということで。(ぼかすのは簡単です)
小春日和の陽だまりでダラダラ読書、これ至福のひとときですな。


次回は残る5種のデジラマをご紹介します。

2005年12月4日 20:33:10
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