今回はF-TOYS confectの食玩、ヘリボーンコレクションのご紹介。 F-TOYS confect公式サイトはこちら F-TOYS confecというのは、以前フルタでチョコエッグのフィギュア関連のお仕事をしていた方が 退社して立ち上げた新会社です。そのあたりのゴタゴタで海洋堂のチョコエッグ撤退騒動などがあったのは、 皆さん記憶に新しいところかと思います。詳しい顛末はこちら 海洋堂サイト内「さらばチョコエッグ」 とまあ、そういうことは置いときまして、そのF-TOYSの食玩ヘリボーンコレクションですが、 これは海洋堂のワールドタンクミュージアム(以下WTM)と同じ(ガンダムとも同じ)1/144スケールで展開する、 世界のヘリコプターのミニチュアフィギュアのシリーズです。 原型製作は海洋堂ではなくSWEETというところが受け持っているようです。 ヘリは4種類・各2色(+シークレット1)の計9種類。通常のブラインドボックス仕様ではなく、 箱の上部にヘリの機種名が書かれていて好きなものを選ぶことが出来ますが。 2種類ある塗装のうちのどちらが入っているかは、箱をあけるまでわからないようになっています。 これは、狙いのフィギュアが出る確率が常に50%なので、たった1種類のために無駄に買いまくらなくてもよく、 それでいて箱をあける前のドキドキもちょっとある、なかなかよいシステムだと思いました。 ラインナップはAH-64アパッチ Mi-24ハインド UH-1イロコイ SH-3シーキング(全て箱の表記)。 上記のシステムなので、イロコイとシーキングだけ売れ残らないかちょっと心配です。 |
アメリカ空軍 SH−3 シーキング 砂浜でなごむ米空軍のシーキング シコルスキー社製の大型ヘリS-61型。米軍ではSH-3と呼ばれています。これは米空軍塗装。 以上。 どんな用途に使われているのか、どこにあるのかなど、詳しいこと全然わかりません。 画像検索をかけても"NAVY(海軍)"のマーキングのしか出てこないし。 プラモデルを含めても、この塗装のタイプはまったく出てこないし。 F-TOYSは、もしかしたらかなりマイナーなアイテムをピックアップしているのかもしれません。 それにしてもホント、空母を運用している海軍ならこのヘリの用途もわかるんですけど、 空軍ではいったいなにに使うんだろう〜。 なんか右スポンソンには対潜センサーのMAD(磁気探知装置)ついてるし。 ローターブレードが自重でたれたように、まげまげしてみました。 たれすぎてて、回すとテールローターのブームに干渉します。(だめじゃん) そのデザインからはさほどの古さは感じられないのですが、 ベトナム戦争前の1961年ころから米軍で使われている、旧世代の範疇にはいるヘリコプターです。 中央部にMADがみえます。 |
海上自衛隊 HSS-2A ちどり 最後の東京湾哨戒任務につくHSS-2A8064・8065・8067 こちらは、上のSH-3の海上自衛隊バージョン。呼び方もHSS-2となります。 またHSS-2にはHSS-2(無印)とHSS-2A・HSS-2Bがありますが、フィギュアの8064号機はAタイプだそうです。 (65・67号機のマーキングはレタッチしたもので、フィギュアはどれも64号機です) HSS-2は海上自衛隊基地に配備、または護衛艦に搭載されて、対潜哨戒任務についていましたが、 現在は全て退役して、後継機のSH-60J(ブラックホーク)に切り替えられています。 ちどりたんお疲れ様でした。 護衛艦から飛び立つHSS-2。 5枚のローターブレードを見た目ゆっくり回転させて飛行するので、晴れた日に撮影すると、 ローターブレードはブレずにはっきり写るようです。上の合成画像は雰囲気重視。(笑) コクピット上部のエアーインテイク、箱の写真では本物みたいにちゃんとカバーがついているのに、 実際のフィギュアおよび添付されていた説明書のイラストでは、このように剥き出しになっています。 形状もかなり違うし。 そう、このシリーズには、WTMを意識してか、あれと同じようなイラストと解説の書かれた説明書が 入っているのですが、これがちょっと物足りません。そして問題あり。 サトウ・ユウ氏という人がイラストと解説の両方を書いているのですが、 レイアウトを考えずにまずイラストを大きく書いてその隙間に解説を書いているので、 読みにくく、また書かれた内容も中途半端で、とてもWTMのモリナガ・ヨウ氏の仕事には及ばない様子。 例えば「1962年に採用した自衛隊は"HSS-3"の名称のまま運用されている」などと、 退役した機体を今でも運用しているかのように書いていたり。(そもそも全機退役したことにも触れていないし) 多少の不正確さには目をつぶれば、フィギュア自体は完成度も高く、 このHSS-2は初期のWTMのレベルには達していると思われる出来です。 |
VH−3 大統領専用ヘリコプター(マリーン・ワン) このヘリボーンコレクションのシークレットアイテムです。 大統領を載せ、一路エアフォース・ワンへ インデペンデンスディで、ホワイトハウスと一緒に爆発したヘリコプター。(そんな) アメリカ海兵隊の運用する、大統領専用(正確には専用ではないですが)ヘリコプター。 大統領を乗せ、ホワイトハウスのお庭に離着陸するシーンがたびたび報道されたりしますね。 合成画像では、エアフォース・ワンまで空軍のSH-3がエスコートしている設定です。(ほかに使い道が考えつかん) そしてその上空にはF-16数機が旋回して警護している、のかも。 実際はどうだかわかりませんけど。 こちらは今現在も現役で使用されているのですが、やはり旧世代の機体。 そろそろ後継機に"大統領専用機"の栄光の座を譲る時期が来ているようです。 いくつか候補があるもののその選定はまだなのですが、2007年までには全機総入れ替えの予定だとか。 新型ヘリはどれも安全で機能満載でよいのでしょうが、どれも丸くて面白みがありません。H-60系もそうですが。 シーキングみたいな箱型の格調あるボディでなくなるのは、個人的にちょっと残念です。 大統領専用機ということで、当然ながら対潜哨戒能力はないので、 ちゃんと右スポンソンのMADが除かれた形状になっています。ほかは空軍のSH-3と同形状。 キャビン内部もVIP用に改造してあるので軍用のものとは窓の位置も違ったりするのですが、あ〜、 …モールドはそのままで窓の絵だけ書いてあるですな〜。ずれてるずれてる。 |
UH−1 イロコイ UH-1イロコイ編隊飛行 イロコイといえば、フランシス=フォード=コッポラ監督の「地獄の黙示録」が印象的です。 "ワルキューレの行進"の音楽にのってベトナムのジャングルを火の海に変えてゆくシーン、 あれを合成で再現しようかな〜とちょっと思ったんですが、やっぱりやめておきます。 夢の跡 アメリカの大量生産兵器って、なぜか朽ち果てるさまがとても似合う気がします。 あとシャーマン戦車とかも。 UH-1は長いこと兵員輸送ヘリとして活躍してきましたが、 現在では後継機のUH-60ブラックホークにその座を譲っています。 陸上自衛隊ではヒューイの愛称で呼ばれいまだ現役のようですが、 こちらもどんどんブラックホークに切り替わる予定。 ヘリコプターとして、とってもオーソドックスに感じるUH-1イロコイのカタチ。 私は子供のころからヘリコプターって好きで絵を描いたりしてたんですが、そのさい、 このUH-1の写真かなにかを見て描いていた気がします。この独特のローターの付け根、 ここにすごく見覚えがあるのです。 陸上自衛隊や米海兵隊で使用中のAH−1コブラ攻撃ヘリコプターは、このUH-1を基に作られました。 前から見ても面影はあまりないですが、後ろ姿には、どことなくコブラに通じるものがありますね。 ところでこのフィギュア、水平尾翼は削らないと差し込めないし、 テールローターは差し込む穴自体がないので、ピンバイスであけなきゃならなかったし、 造形や塗装以前の部分で、どうかと思われるところがいろいろあったのですけど。 困ったもんです。 追記:この水平尾翼、付けかたが上下逆でした。平らなほうが上が正しいです。 そりゃ削らなきゃハマらないわけだ。 お客様にご指摘いただきました。ありがとうございます。 SWEET様、すみませんでした。 |
Mi-24 ソビエト軍最強の攻撃ヘリ・ミル24ハインドD …と過去に呼ばれていたヘリコプター。 ”ハインドD”とかはNATOがこれに勝手につけた名前ですので、以降ここでは使いませんです。 高い攻撃力と8名の兵員輸送力を持った珍しいヘリコプターで、現在も世界各国で使用されています。 悪役っぽい面構のドーム状キャノピーが特徴的な、なんともいい感じのデザインのヘリコプターです。 Mi-24で画像検索すると、かなりの数の画像が出てきますが、こうして見ると、 意外にもどこから見ても絵になるデザインなんだ、ということがわかりますね。 北の山間部を飛ぶMi-24 Mi-24は大型ヘリのSH-3シーキングよりもさらにひとまわり大型のヘリコプターです。 大型の余裕ゆえかMi-24は飛行機みたいに着陸脚を機体にしまえるのですが、 合成のときにはそんなこと忘れてたので出しっぱなしです。すみません。 あと3機の全部が04番機ですが、…これもすみません。(死) アンテナなど細かいパーツがブリスターにバラで入ってて難儀しました。 どれも1ミリ程のパーツなので、ちょっとはじいたらどこかに飛んでいきそう。 というか本当に飛んでいって、探すのに苦労しました。 細かいパーツは普通にランナーにまとめておいて欲しかったです。 リベット一個一個にスミ入れしてある塗装はちょっとすごいですね。 こういうのってどうやるんでしょう。 |
AH-64 アパッチ 荒野を行く米陸軍AH-64アパッチ攻撃ヘリコプター 最後はアメリカ陸軍が誇る最強の攻撃ヘリ、AH−64アパッチです。 現在はローターのてっぺんにミリ波レーダーをつけたAH-64Dが実戦で使用されています。 陸上自衛隊もそのD型を配備予定でマメに毎年2機ずつ調達中です。 このフィギュアはD型以前の古いタイプ。 …なんかこのシリーズって、”ちょっと前の”だったり”もう退役済み”だったり、 そういう中途半端なアイテムばかりです。これだっていっそD型にすればよかったのに。 夕暮れの中のアパッチ 帰投なのか、夜間戦闘能力の高いアパッチゆえ、これから作戦なのか。 それはさておき、なんか、えらくオモチャっぽく仕上がったな… おそらく今シリーズで一番売れると思われる機体なのですが、出来が一番悪いです。 形状はたしかにアパッチなのですが、どこもエッジが丸くて、ぼてっとした印象をうけます。 悪い意味で、お菓子のオマケみたいです。 テールローターなんか、いったん熱で溶けたみたいだもん。 もっとシャープに仕上げて欲しかったですねぇ。 本物アパッチ画像いろいろ http://www.stunkworks.com/gallery/ah-64/page_01.htm http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/ah-64-pics.htm http://www.warmachines.50g.com/helicopters/ah-64/ah-64_info.htm とりあえずオチな画像 ゴジラvs米陸軍 US版「GODZILLA」では、AH-64とゴジラがマンハッタンでチェイスするシーンがありましたが、 武装が対怪獣用の装備でなかったために反撃を許し、AH-64全滅という事態になってしまいました。 やはり米軍も日本の自衛隊に倣って、怪獣を撃退できる装備を取り入れてほしいものです。(マテ) まあ、兵器はこういったファンタジーの中だけの存在であれば、ほんとうに魅力的なものなんですけど。 現実はそうはいきませんね。 同スケールということで、WTMの陸上自衛隊の戦車、 およびAH-1コブラ対戦車ヘリコプターを一緒に並べてみました。Mi-24でかっ! 比べてみると、ローターブレードだけをとっても、WTMのコブラのシャープさが際立ちます。 もっとがんばれF-TOYS! ヘリコプターに目をつけたのはとてもよいと思います! 次はKa-50とかMH-53とかプリーズ! |
2004年5月17日 23:33:08
2004年6月21日 1:16:09追記
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